冬になると、パンジー、ビオラなど三色すみれの仲間が花壇の主役として登場してきますね。葛飾区の水元公園の花壇も、植えたばかりのパンジーに彩られていました。
この季節になれば、もう害虫もほとんどいないので、園芸家も安心と思ったら、大間違い。しぶといツマグロヒョウモンが「パンジーが植えられるのは今か今か」と待ち構えているのです。
水元の花壇にも、ツマグロのメスが3匹ほどやってきて、せっせと産卵していました。
産卵の様子を撮っていて、突如気付いたのです。「オオッ、この青い輝きは何だ」。ツマグロヒョウモン♀のツマグロの部分、つまり、通常は黒と認識されている部分が、日の光の当たる角度によって、青く輝いていたのです。
これはなかなかに美しい。青い蝶と言ってもいいくらいです。
そんな虫記者の感動にはお構いなしに、ツマグロは次々と卵を産んでいきました。この花壇も春にはボロボロになるのでしょう。でもその頃には、また春の花に植え替えですから、ツマグロの幼虫はどこへ放浪の旅に出かけるのやら。
卵を確認しました。
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ツマグロ以外の虫は大半が、一年中見頃のカメムシ。ここは特に外来のキマダラカメムシが多くて、トイレの壁には必ずと言っていいほどキマダラカメムシの姿が見られます。
その他のカメムシたちです。
すると、足元に変なものが。「うわっ、ヘビ」。
と思ったら、何のことはない、サイカチの実でした。サイカチはこんな変な形の実をつけるんですね。上を見上げると、空から、たくさんヘビがぶら下がっています。
集めてみました。何か汚いもののようにも見えます。
実は大きいのに、種はこんなに小さい。
サイカチと言えば、この痛そうなトゲが有名。