Quantcast
Channel: 虫撮る人々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 400

ゴマダラチョウ幼虫、枝先で再冬眠

$
0
0

ゴマダラチョウ幼虫、枝先で再冬眠

昆虫記者、日本国内編

はてなブログからの転載です。

 3月23日の土曜日は、季節外れの寒い一日でした。春の虫が動き出したかと期待して出かけた埼玉・秋ヶ瀬公園では何と、雹が降っていました。
 昆虫記者もブルブルでしたが、虫もブルブル。エノキの小枝が枝分かれしている位置で、ゴマダラチョウの幼虫が、まだ越冬時の茶色のまま、固まっていました。落ち葉の中で一度目覚めて木に登ってはみたものの、まだ若葉も出ていなくて、しかもこの寒さ。枝に擬態するようにして、再び越冬モードに入ったようです。2度寝は体に悪いと思うのですが。
f:id:mushikisya:20190324212342j:plain
一度目覚めて、再度冬眠か。2度寝状態のゴマダラチョウ幼虫
f:id:mushikisya:20190324212521j:plain
木のコブにしか見えないゴマダラチョウ幼虫
 クヌギの太い幹の樹皮の割れ目の中では、クヌギカメムシの幼虫が孵化していました。これも寒そうで、微動だにしません。若葉が出る時期までは、このままの場所で卵を包んでいたゼリーの養分で生きながらえていくのでしょう。
f:id:mushikisya:20190324212644j:plain
クヌギの樹皮の割れ目で孵化したクヌギカメムシ幼虫
f:id:mushikisya:20190324212745j:plain
 羽化したばかりと見えるベニシジミとモンシロチョウも、草の葉の陰でじっとしているだけで、カメラのレンズを近づけても逃げようともしません。
f:id:mushikisya:20190324212820j:plain
f:id:mushikisya:20190324212845j:plain
 そんな中で唯一元気なのが、春一番に目覚めるコガタルリハムシですね。メスの奪い合いの喧嘩があちこちで展開されていました。既に卵もどっさり産みつけられていて、かなり大きな幼虫の姿も見られました。すぐに夏眠に入ってしまう暑さに弱いハムシなので、急いで繁殖を終えないといけないのでしょう。寒いなんて言ってられない状況のようです。
f:id:mushikisya:20190324212918j:plain
コガタルリハムシのメスの奪い合い。乱闘状態ですね。
f:id:mushikisya:20190324213111j:plain
投げ技も繰り出します。
f:id:mushikisya:20190324213201j:plain
無事交尾を終えた♀は産卵へ
f:id:mushikisya:20190324213305j:plain
この時期のギシギシの葉裏は、コガタルリハムシの卵だらけ。
f:id:mushikisya:20190324213433j:plain
幼虫もびっしり
 土手の上は菜の花の花盛り。サクラソウ自生地では、ぽつぽつとサクラソウの花が咲き始めていました。寒くても季節は確実に春真っただ中です。
f:id:mushikisya:20190324213514j:plain
f:id:mushikisya:20190324213603j:plain
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 400

Trending Articles