怪獣シャッチーと呼びたい本家シャチホコガ幼虫
食欲の秋、サツマ芋も太くなりますが、芋虫毛虫も、蛹で越冬する前にモリモリ食べて、ぶっとくなります。そうです。秋はぶっとい芋虫の季節でもあるんです。 初秋にカツラの木で見つけた、ほっそりしたシャチホコガの幼虫。まだまだ、伝説の怪物「鯱(しゃちほこ)」には程遠い存在ですね。小さなムカデ程度の不気味さです。これが本当にあの怪獣シャッチーになるのか、ちょっと自信が持てません。...
View Article秋の七草を彩るシャチホコ界の姫君
秋の野に咲く花を代表する「秋の七草」の筆頭は萩ですね。この萩でよく見かけるのが、ヒメシャチホコの幼虫です。 今年もやっぱり萩にいました。秋の七草を愛でるついでに、シャチホコも愛でるのが風流というものです。 本家シャチホコに比べると、姫ですから、若干小ぶりです。 それでも、蛹化が近づいて太ってくると、姿、形はきっちりとシャチホコしてきます。 萩の葉で蛹室を作りました。...
View Article霊園で心霊写真、正体はアゲハモドキ幼虫
秋の芋虫狩りも最盛期に入ってきました。しかし、八王子の霊園で出会ったのは、どう見ても幽霊。 ちょっと不思議なトーテムポール型の幽霊です。霊園で写真なんか撮るから、意図せず心霊写真が写ってしまったりするんですね。 なーんちゃって。幽霊がいた場所は、ミズキの葉裏。ということは、アゲハモドキの幼虫ですね。芋虫というか、キモ虫ですね。 いつもながら美しいパターン模様は。 シモフリスズメの芋虫です。...
View Article虫LOVE乙女と虫ママのジャングル探検記その2
前回の記事が送信中に、ブチっと切れてしまったので、麻由子ちゃんのボルネオ旅「4日目 Kubah カエル・デー」の途中からの続きです。 そして! 本日2回目の感動! 2010年にここKubahで新種として記録されたMicrohyla nepentheicola!約10mm! 小さい! ドミニクさんが指差してくれてもなかなか分かりませんでした。...
View Article花粉症対策に一役?頑張れブタクサハムシ
秋の花粉症の元凶として忌み嫌われている雑草がブタクサ。名前からして、豚草ですから、嫌な奴って感じですね。英語のホッグウィードを訳した名前なので、原産地の北米でも、あまり好感を持たれていなかったようです。戦後急速に勢力を拡大したため、「マッカーサーの置き土産」なんて呼ばれています。別にマッカーサーが持ってきたわけでもないのに、マッカーサーさんにとっても迷惑な話です。...
View Article秋の特選虫旅in鎌倉
秋の特選虫旅。今回は鎌倉です。 賑わっているのはJR鎌倉駅東口の方ですが、虫旅なら、落ち着いた雰囲気の西口に出た方がいいですね。江ノ電の駅がある方です。 正面の大通りをずんずん進んで、市役所の横を通り過ぎ、トンネルをいくつかくぐると、左側にカフェレストランの樹(いつき)ガーデンへと続く急な階段が現れます。...
View Article秋の特選虫旅in鎌倉2=カメムシの秋
鎌倉の大仏ハイキングコースを中心に秋の虫旅。などと言っても、全くハイキングらしさはなくて、虫虫虫です。こんな旅に「是非行きたい」なんて人、いないかなー、いないですよね。 特に秋が深まってくると、ハイキングコースを彩る蝶は減ってきて、代わりに主役に躍り出るのは、カメムシとか、芋虫とか、ハイキングの邪魔者、余計者、嫌われ者ですから。 そんなわけで、秋の虫旅では避けて通れないカメムシたちです。...
View Article秋の特選虫旅in鎌倉3=シンジュサンもモリアオガエルもいるよ
さすが古都鎌倉。都市近郊ではなかなかお目にかかれないお宝も隠れています。 大仏ハイキングコースからちょっと脇道にそれると、誰一人すれ違う者もない秘境に迷い込みます。そんなひっそりとした脇道で、クサギの葉をモリモリと食べている芋虫がいました。 ボロボロになったクサギ。たぶんシモフリスズメのしわざだろうと高をくくっていたら、ドドーンと現れたのは、何とシンジュサンの幼虫。大きな芋虫が5頭もいました。...
View Article秋の特選虫旅in鎌倉4=廃墟の怪物オオミズアオ
秋の特選旅in鎌倉ですから、最後ぐらいは、虫ばかりではなくて、少しはハイキングコースも紹介した方がいいだろうと反省するのが、人としてのあるべき姿ですね。 長谷からはトンネルの直前にあるこの階段を上ってハイキングコースに入ります。 標識のところで、右に行くと源氏山方面。まっすぐ上へとさらに登ると、大仏切り通し方面になります。 小さな蛾など観察しながら、源氏山方面へ。...
View Article生き物写真家・菅野絢子さんと東京の虫撮り
トランプ米大統領の娘のイヴァンカ・トランプさんが皇居周辺を散策していた頃、虫記者も皇居周辺にいました。 何をしていたかと言うと、もちろんイヴァンカさんの追っかけ…ではなくて、女性生き物写真家さんと、東京の虫撮りです。...
View Article生き物写真家菅野絢子さんと東京の虫撮り2
生き物写真家の菅野絢子さんと待ち合わせたのは、靖国通りのとある交差点。菅野さんのテーマの一つは「東京の虫・生き物」ですから、こんな都会で待ち合わせることになります。 ふと見上げると、スズメの夫婦が巣作りに励んでいました。都会らしい、金属製の頑丈な巣ですね。では、質問。この金属製品は一体何でしょう。 正解は道路信号でした。...
View Article今回はタイの闇に潜む魔物です・ドットコム更新しました
時事ドットコム「昆虫記者」のタイ・カオヤイの旅もついに最終回。「えっ、まだ続いてたの」とあきれる人もいるでしょうが、このしつこさが、昆虫記者の真骨頂ですね。 今回は「闇に潜む魔物たち」。あまり気色の良くない生き物たちのオンパレードなので、閲覧要注意です。 でも気味悪さも、適度であれば魅力の一つ。という意味では、なかなかに魅力的な世界です。...
View Article子供を守って息絶える女郎の感動シーン
一気に寒くなりましたね。虫たちもこごえていることでしょう。大型のクモの中では、寒さに強いジョロウグモも、そろそろ年貢の納め時。 でも、暖かい荒川河川敷の秋ヶ瀬公園では、11月19日時点では、こんな元気そうなのもいました。 とは言え、ほとんどのジョロウグモは息絶え絶え。まさに虫の息の状態でした。...
View Article寒波到来でも熱々のヨモギハムシ
荒川の土手にはヨモギが生い茂っています。ヨモギハムシは、今頃でもまだ、寒さに負けず、熱々カップルぶりを発揮しています。 産卵する際には、こんな風にヨモギの葉をクルクル丸めて、その中に卵を隠すことが多いようです。真冬にヨモギが枯れると、この葉っぱのかたまりが卵のゆりかごになるのでしょう。 丸まった葉を開くと、こんな卵が出てきました。...
View Articleムラサキツバメ♂の栄光の瞬間
11月も下旬となると、蝶も減ってきます。そんな寂しい季節が見頃の蝶と言えば、ムラサキシジミ、ムラサキツバメですね。 マテバシイとツバキがたくさんある公園の小春日和の日だまりは、ムラシ、ムラツにとって、絶好の集合場所になります。本日は、そんな条件のそろった葛西臨海公園へ。 ほうら、いました。マテバシイの分厚い葉っぱの上。 まずは、ムラサキシジミの♂のようです。...
View Article初冬のアホなカマキリと賢いカマキリ
今頃の季節、ハラビロカマキリ、オオカマキリの多くはまだ元気。都心では成虫で新年を迎える根性のあるカマキリもいます。 今時元気なカマキリを見つけるには、どこを探せばいいのか。それは、冬に花が咲く木ですね。先日ムラサキシジミ、ムラサキツバメが群れていたツバキにも、花に来る虫を狙うプレデターたちが、潜んでいました。 ツバキのハラビロカマキリです。...
View Article秋ヶ瀬にもキマダラカメムシ進出
埼玉・秋ヶ瀬公園のメタセコイア林に、またアカスジキンカメムシ幼虫の越冬の季節がやってきました。1年はあっという間に過ぎ去っていきますね。 今年はタイミングが悪かったのか、ちょっと少なめで、集団越冬はほとんど見られませんでした。 後ろ姿に哀愁が漂うのは、やはり秋だからでしょうか。 まだ4齢っぼい色のもいます。...
View Articleいよいよ師走、キノカワガ探しの季節です
12月の寒空の下、忍法隠れ身の術の修行に励むキノカワガを激励に行くことにしました。実は数時間前にこの記事を送信したつもりだったのですが、買い物から帰ってきてブログを開くとアップされていません。「な、な、なんと、記事まで、隠れ身の術で消されてしまったのか」。キノカワガ恐るべし。 なんて馬鹿なことを言っていないで、気を取り直して、もう一度記事を書くことにします。疲労感絶頂ですね。...
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