キシタアゲハ捕獲。えっ、ワシントン条約違反じゃないの?
タイ・カオヤイ国立公園では、キシタアゲハもよく見かけます。トリバネアゲハの仲間の大きな蝶です。もちろんワシントン条約で保護されているので、標本でも国外持ち出しはできないようです。たとえ公園の外であっても、虫とり網を振り回して捕まえるなんてことはしない方がいいですね。 吸水中の♂(たぶん)です。後ろ羽が、べたーっと黄色い感じで、前翅の筋が目立たないのが♂のようです。...
View Article幻想的なルリモンアゲハ=タイ・カオヤイの旅
タイ・カオヤイ国立公園の黒っぽいアゲハ編です。一番のお気に入りは、黒っぽいのに、その名はルリモン。そう、ルリモンアゲハです。あの青い紋をチラリチラリと見せながら、森の中を飛んでいく様子は、アンリ・ルソーが描く異様に静かなジャングルを思い起こさせます。 暗いジャングルの中では、青い紋だけが、消えたり、現れたりを繰り返しているように見えるんです。...
View Articleゾウの糞に集う虫たち=時事ドットコム更新しました
時事ドットコムのタイ・カオヤイの旅シリーズ第1弾「ゾウの糞に集う虫たち」をアップしました。ゾウに踏みつぶされる恐怖と闘いながらの糞虫探し。なんとかオウサマナンバンダイコクコガネ、テイオウダイコクコガネにも出会え、ゾウの追撃を逃れることもできて、生きて帰ってきました。 閻魔大王の姿を思わせるオオサマナンバンダイコクコガネ♂です。...
View Article北鎌倉のお気に入り昆虫散策コース
今回は、北鎌倉で最近お気に入りの鎌倉中央公園へ向かう散策ルートの御紹介です。もちろん、虫探し、虫撮りのためのルートですから、大人気のルートというわけにはいきません。むしろ、一般観光客的に言うと、あまり人気(にんき)も人気(ひとけ)もないルートということになります。 北鎌倉駅です。緑に囲まれた静かな駅ですね。 こじんまりした駅舎。...
View Article腰みのを付けたフラガール集団・スケバハゴロモ
◇腰みのを付けたフラガール集団 裏高尾のクワの小枝で、腰みのを付けたフラガールの集団を見つけました。透明感のある薄緑色の肢体、ガラスのようにキラキラと輝く腰みの。スケバハゴロモの幼虫ですね。 美しい踊り姿にしばし見とれます。 シャイな踊り子たちは、虫記者のような怪しい人物が近づくと、いっぱいに広げた腰みのの中に姿を隠してしまいます。...
View Articleルリモンハナバチの不可思議な幸せの法則
最近、高尾周辺でルリモンハナバチによく出会います。幸せを運ぶ青い蜂、ブルービーです。でも、運気が上がった感じは全然しません。 休みの日は天気に恵まれないし、ブヨに刺されて、ひどい症状になるし。ルリモンハナバチの幸せの神通力に疑問が生じますね。 なぜに幸せが訪れないのか、よくよく考えてみました。すると、なるほどと思える理由がありました。...
View Article虫食う女と虫撮る男のラブストーリー、ドットコム更新しました
時事ドットコムの昆虫記者更新しました。タイ・カオヤイの旅の第2弾は何と「昆虫ラブストーリー」。 カオヤイの昆虫濃度100%の宿で、夜ごと繰り広げられる「虫食うタイ人美女と虫撮る日本男児の壮大なラブストーリー」…なんてこと、あるわけないですね。看板に偽りありの、なんちゃって恋愛物語です。 でもこのホテルのスタッフの昆虫愛は本物。虫も大物クワガタから珍奇なカマキリまでテンコ盛りでした。...
View Article東京の水郷でオニバス、金魚、ついでにハムシ
関東は雨ばっかりでうっとうしいですね。山に行ったらぬかるみでドロドロになりそうで、遠出する気になれません。 ならば、近場の都市公園。ということで、葛飾区の水元公園に繰り出しました。都区内最大級の公園で、手軽に水郷の雰囲気を味わえるところです。水郷なら、もともと水浸しですから、雨が降っても問題ないですね。雨に煙る水郷地帯なんてのも、いい雰囲気かも。 なんて思って出かけたら、やっぱり雨模様でした。...
View Articleクヌギシギゾウムシとハイイロチョッキリの犯行現場を捜査
水元公園の金魚飼育施設付近には、小さなクヌギ林があります。若い木が多いので、クヌギドングリが手の届く高さにたくさんなっています。まだ緑のイガグリのような状態なのですが、この時期が食べごろなんですね。...
View Article肩身の狭いコムラサキと、図々しいキマダラカメムシ
水元公園は水辺の公園なので、柳の木も各種色々あります。クヌギシギゾウムシだらけのクヌギの木があって、柳の木もあるとなれば、幼虫が柳を食べて、成虫がクヌギの樹液を吸うコムラサキにとっては理想的な生息環境というわけです。...
View Article一度は刺されてみたい美しき電気虫(イラガ幼虫)
水元公園の柳の幼木で、コムラサキの幼虫がいないか探していたら、派手な毛虫を見つけました。きれいだからって、触ってはいけません。感電したようなビリビリとした痛みを与える電気虫ことイラガの幼虫です。美しバラには棘があると知っていても、男はつい触れてみたくなる。こんなきれいな毒虫になら刺されても構わないような気がしてきますね。でも、そこは理性でぐっとこらえましょう。 近くのケヤキにはアオイラガの毛虫。...
View Article霊園散歩、笑っちゃいけないウシヅラの虫
週末は八王子市の霊園散歩。登山客であふれる高尾駅からバスに乗ります。アウトドア派のベストにリュック、カメラバックという格好で霊園前で降車する人は虫記者以外にだれもいません。...
View Article霊園虫散歩、クルマバッタの大車輪
霊園虫散歩は続きます。ちょっと歩いたら、草原のベンチで休憩。やっぱりラクチン虫撮りはいいですね。まるで彼岸の世界に迷い込んだような、のんびり気分。おっと、いけない、まだ彼岸の世界に行くわけにはいきません。 足元の草の中を覗くと、バッタがいます。おや?、もしかしてクルマバッタ?。都会の公園では、なぜか最近見ないんですよね、クルマバッタ。それらしいのがいたと思ったら、全部クルマバッタモドキなんです。...
View Article霊園散歩、蛾と蝶の区別を無意味にするキンモンガ
蝶と蛾の区別は難しくて、専門家の間でも見解が分かれることがあるくらいです。蝶のように見える蛾もいれば、蛾のように見える蝶もいる。もともと区別していない国もあるようですし、区別すること自体、あまり意味がないという意見もあります。蛾という大きな項目の中の、一つのグループが蝶という見方もあります。...
View Article忍者道のスズメバチそっくりの蛾、コシアカスカシバ
高尾周辺には数多くの散策路があって、週末でもほとんど人通りのないコースも少なくないようです。 高尾駅からすぐの裏高尾町、駒木野にある小仏関跡からも、そんな隠れ散策路があると聞き、さっそく出かけてみることに。このコース、一応は、八王子城跡へ通じるハイキングコースとされていますが、実際は獣道に毛が生えたようなもののようです。...
View Article地蔵峰のミヤマクワガタ
小仏関所から城山城跡へと抜ける忍者道は、コナラの木が多いのです。だから、樹液を求めるスズメバチも多いというわけ。 しかし、そんなところはクワガタなんかも多いはずですね。命知らずのカブクワ好きは、スズメバチの恐怖をものともせず、樹液のにおいを嗅ぎまわるのです。...
View Articleイチモンジカメノコの鎧は糞と古着の芸術作品
地蔵峰からの帰り道には、虫食い穴だらけのムラサキシキブ。秋に色づく紫色の実が、旅人の心を癒してくれるのでしょうが、虫好きには、葉っぱの上のゴミくずのようなものの方が気になります。 この放射線状の黒いかたまりは一体何者?。...
View Article秋の特選虫旅in高尾
急に涼しくなって、いよいよ秋本番ですね。汗ダラダラ、蚊ブンブンの夏が終わって、野山の散策には最適。虫の数はだんだん寂しくなってくるとは言え、快適な環境での虫探しができるという点では、申し分のない季節です。...
View Article秋の特選虫旅in高尾3、アサギマダラに癒されて
峯の薬師参道をさらにしばらく上ると、右は大垂水峠、左は峰の薬師・草戸山という、T字路になります。その先も峰の薬師と草戸山、城山湖と草戸山という別れ道を、すべて左へ、左へと舵を切っていきます。分かりやすですね。ずっと、基本的に左折を続けていれば、出発点の高尾山口方面に戻れるというわけです。逆に右折、右折を続けても戻れるのですが、距離が長すぎて、虫記者ごときの体力では、遭難の恐れがあります。...
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